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◆靴の行方◇

どもです。


とある、ゼミOB飲み会でのお話。


宴もたけなわとなり、

お開きとなった後、数十名の先輩方がぞろぞろと座敷を出て行く。


一番の若造である私は最後の方に座敷を出ることになった。

忘れ物がないかを確かめる任を負ったからである。


スマホ等が忘れ物として考えられそうだったが、

特にそれらしきものは無く、その場を後にしようと思った。


座敷なため、当然、靴は脱いでおり、

結構な高さと幅のある靴箱にそれらは収められていた。


「むむっ・・・・・・?」

靴箱の周辺には何故か先輩方が人集をつくっていたが、

「とにかく、他の人は一旦、店を出てください」

という声を合図に、徐々にその数は減っていった。


近づいてみると、

何かを探す風の女性の先輩と、

不安そうな顔をしてこれまた何かを探している2人の店員が目に入った。


どうやら、この先輩の靴を探しているようだった。

靴箱を慌ただしく探し回り、

「誰か他の人が間違えて履いたのでは?」

「別の靴箱に移動しているのかもしれない、探しに行こうか?」

といった相談が耳に入る。


一つ上の別の先輩が再度、靴箱を探し始めたため、私も手伝うことにした。

靴箱をよく観察すると、天井高く、また、床のところまでその段はあった。

店内は薄暗く、ありがちな雰囲気作りをしている。


「先輩、靴の色は何ですか?」

誰に声をかけるでもなく、私はなんとなく訊ねてみた。


「黒っぽい……」

靴を失くした先輩か、それとも、隣で靴箱を確認している先輩のどちらかともわからなかったが、

微かにそう聞こえた。


よし、頭を使うときか……

と思い、すぐに頭を過ぎったのは、

この店内の薄暗さと、かなり低い位置にある靴箱の段だった。


靴箱は一つ一つ扉がついており、それを手前に引っ張って出し入れするタイプだった。

私は下段の方に関しては、靴箱の中を目視するだけではなく、

手でいちいち探るようにした。


すると、一番下の段。

「先輩、この靴ですか?」

と訊ねつつ、私は一足の靴を差し出した。


「えっ、何処にあったの?」

という言葉には喜びと驚きが入り混じっていた。

そして、店員さんへの迷惑を詫びて、私たちはお店を後にした。


下の方の段となると、薄明かりも相まって、

屈んでいても靴箱の中をはっきりと確認するのは難しく、

靴の色が黒だったというのも、その捜索を困難にしていたようだった。


それでは、また。
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